団地造成により2000人を超えるマンモス校となった武岡小学校から、分離して開校した武岡台小学校。今年で20年を迎えました。各地にアクセスのいい道路や教育・商業施設を備えた立地ながら、学校敷地内に1・4haもの緑豊かな学校林「武岡台の森」を持つ学校です。
「新興団地に住む私たちが究極に求めるのは、新しいふるさとづくり。ここに育った子どもたちが、今後戻って暮らしたいと思うような町にしていきたい」と話すのは、長年地域活動に尽力してきた校区公民館運営審議会委員長の小宮邦生さん。
各地から多種多様な人や業者が移り住んだ団地。起伏のある地形も相まって、不安もあったことから小宮さんらは早くから、安心安全な町にしようと危険地帯の把握や有害図書販売チェックなど、環境点検に力を入れてきました。現在は各町内会をつないで青パト隊を組織的に運営し、昼夜にわたって活動。毎年人数を増やして、100人とすることを目標にしています。
「子どもたちを学校だけで育て、守ることはできません。地域の方に支えられていると実感する」とは有川民子校長。
学校を地域へ開く試みも続けています。そのひとつが校区公民館主事の森田幸男さんの発案による学校ロビーを利用したミニ美術館。写真や絵、生け花など地域の大人や子どもの作品を展示します。「地域に住む素晴らしい方を発掘できる喜びもあるし、子どもたちがその方たちの作品に触れ、話を聞ける機会があれば」と森田さん。
5月30日(ゴミゼロの日)に行う校区清掃も参加者の多い行事の一つです。子どもたちがゴミ分別をし、どんなゴミがどれだけあったかを数えて統計まで制作。「大人もタバコのポイ捨てをするわけにはいかなくなる」とか。
またどこの校区にもスローガン横断幕が掲げられていますが、武岡台では住民が共通認識を持てるように、と横断幕をいろんな場所に架け替えるなど細かい配慮も。
「地域づくりは顔見知りになることから。そのためにもあいさつを交わすことから始めたい」とバス通りをあいさつ通りと名付けることにし、7月初めにはのぼりや看板も登場予定。小学校を中心とし、日ごろの小さな積み重ねで、温かいふるさとが形づくられつつある武岡台校区です。

