明治36年に創立した和田小学校。住宅地の中にありながら、昼休みには学校の裏を流れる和田川で子どもたちが水遊びをする姿が見られる、のどかな学校です。
「例えば民生委員の方々の会が開かれるときなど、早めに学校へ来て掃除をし、子どもたちへあいさつ運動をしてくださる。そのような地域のリーダーの方たちのお陰で、地域と子どもたちとの関わりがとても強い校区ですよ」とは下野修校長。
そのリーダーの一人である水流添(つるぞえ)義郎さんは、校区公民館運営審議会副委員長ほか長年多くの地域の役職を担ってきました。「校区の力は、一言で言うと、和ときずなの結晶。楽しさを共有できる地域でありたいし、意欲や情熱が溢れた校区づくりに努力したい」と話します。
和田地区では、行事の多くを校区公民館運営審議会が中心となって行っています。駅伝大会や地区対抗のバレーボール大会、ソフトボール大会、毎月参加すると校区の名所巡りがすべてできるようコースが作られた「歩こう会」などの体育行事のほか、文化祭なども実施されています。
また10年ほど前には、慈眼寺の桜や紅葉、ひと口ダコなど地域の特色を織り込んだ踊り付きの“和田名所甚句”が作られて、地域行事などで披露されるほか、3年ほど前には地元にある伊佐智佐神社の〝炎の舞〟や〝浜下りの行事〟が復興されるなどして、地域を見直すきっかけにもなっているといいます。
子どもたちも楽しみにしている行事といえば、年初めに行われる鬼火たきです。前日から準備した大きなやぐらに火がつけられ、もちを焼いたり、ぜんざいや豚汁などの炊き出し、竹とんぼやコマ、お手玉といった昔ながらの遊びを楽しみます。「住宅密集地にありながら、灰が飛ぶなどの苦情が全く出ないことからも、地域の方々のご理解が深いと感じています」と校長。
水流添さんは「学校を中心に保護者や校区民の協力と信頼はすばらしいと思います。その信頼感が安心安全の相互扶助にもつながる」とも。「互いにあいさつが交わされれば、それが一番の安全対策です」との笑顔には、地域への愛着がにじんでいました。

