皇徳寺団地の造成に伴い、平成3年に皇徳寺小が誕生した皇徳寺校区。人権尊重の町として誕生したという団地だけに、歩く人を優先した造りが施され、家々の庭にも緑や花が溢れんばかりに彩りを添えたゆとりと潤いを感じさせる町です。
「昔は子どもを媒介として自然と地域がつながっているものでしたが、子どもが減ってきている現在では、老若男女皆さんが参加できる校区行事をして地域の輪ができるよう心掛けています」とは校区公民館運営審議会委員長の種子島時基さん。行事内容も見直しながら毎年工夫を凝らしているのだとか。
以前は別々に行っていた校区文化祭とPTAバザーを同時開催。小学校の先生によるバンドやゴスペルグループ、親子の合唱団が出演するなどして、大いに盛り上がりました。校区運動会では中学校の部活が休みとなり、中学生が運営でも大活躍。小学校の少年団も対抗リレーで汗を流すほか、夫婦や親子によるユニークで会場がわく競技も取り入れました。
地域住民のほとんどが参加するという夏祭りでは、外部からの出店は一切受けず、地域住民がグループを組んで35もの出店が並ぶそう。また昔ながらの杵と臼でつく、あいご会の「もちつき大会」では老人会も協力。ソフトボールとグラウンドゴルフの大会も合同開催し、小さい子どもからお年寄りまで参加できるように。このように年齢や性別を超えて地域の人々が集える行事がめじろ押しです。
小学校でも地域住民の活躍が期待されています。「団地の良さはあらゆる仕事や専門を持つ方が住んでいらっしゃるということ。そんな方たちにふるさと先生として学校のクラブ活動で指導していただくことにもなりました」とは郷田厚洋教頭。わら細工や合唱、英語、中国語など特技を持つ皆さんが登録されています。
「子どもたちがとにかく素直で前向き、目がキラキラと輝いています。こんな子どもたちを育てていることこそが、校区の力でしょうね」と話すのは長野進校長。
地域を大切にしつつ、前向きに日々を過ごす大人たちの後姿から、子どもは知らず知らずのうちに多くのことを学んでいるのかもしれません。

