今年で創立35周年の広木小学校。田上小のマンモス化を解決するために山地を切り開き、開校された学校です。そのため、同校の海抜は約70m。学校周辺は団地化された住宅が密集し、起伏に富んだ地域の中にあります。
「通学路には坂道が多いですから、みんな足腰が鍛えられています。その一方で、周辺道路は道幅は狭いのに、交通量が多く、登下校時は渋滞しがち。子どもたちの交通安全には常に配慮しています」とは岩山益男校長。子どもたちの毎日の安全のためには、地域の人々の協力が欠かせないと語ります。
寒い日も、暑い日も、雨の日も通学路や交差点で、スクールガード、そして青パトの皆さんが、あいさつ指導も含めて、見守ってくれています。子どもたちも感謝の気持ちを表そうと、校区内の通学路を清掃したり、あいご会でのゴミ拾い、地域の施設へ出向いてのボランティア活動などで応えています。
「こちらも、子どもたちから元気をもらっていますよ」と話すのは、毎朝交差点に立っている大平隼人さん。スクールガードで森山団地町内会会長でもあります。「安全を見守る皆さんも高齢化が進んでいますし、人数ももう少し増えるとありがたいですね。ぜひ協力してほしい」と呼びかけます。
地域の大人が見守り、声を掛け合うことは、危険回避や、犯罪の抑止にもつながります。こうした触れ合いの機会を増やそうと、学校と地域が一体となってさまざまな取り組みがなされています。その中のひとつが、古くから広木地区に伝わる郷土芸能「広木虚無僧踊り」。保存会のメンバーの指導で6年生が練習し、秋の運動会で校区の皆さんにも披露しています。「この体験を通して、校区の歴史を知り、地域の方とも顔見知りになります。子どもたちの何人かでも、いつか伝承する側になってくれれば、という思いもあります」と岩山校長。
また、国際理解を深めるために、6年生の総合的な学習の時間には、鹿児島大学に通う留学生を招いての異文化交流学習も行っています。お互いの良さを知るために、日本文化も学ぼうと生け花や茶道の体験学習も行いました。ここでも地域の人の協力が支えとなっているそう。連携して“広木の子”を育成している広木校区です。

