明治4年に第九郷校として開校以来、今年で創立136年の歴史を誇る中洲小学校。鹿児島市の表玄関、九州新幹線が発着する鹿児島中央駅から約400mという街中にありながら、学校の周りには大きな樹木が立ち並び、校内の花壇や鉢にはたくさんの花々が植えられているなど、花と緑に溢れる学校です。特に正門前の木立ちは、「中洲の森」と名付けられ、日ごろから子どもたちが自然と触れ合い、自然を大切にする心を育てる場となっているそう。
「これだけ木々があると管理が大変ですが、そこは4年生以上の児童で取り組んでいる毎朝の始業前のボランティア清掃で解決しています」と教えてくれたのは瀬戸口朋幸教頭です。なるほど、学校のまわりも、校庭も美しく掃き清められています。
その校庭の中でひときわ目立っているのが、せんだんの木。子どもたちを見守るこの木のように、絵本や詩、わらべ歌などを通して子どもたちと触れ合い、豊かな心の交流を図っているのが「せんだんの木の会」です。代表の塩津麻由美さんは、「木曜の仲良し読書では私たちの読み聞かせを関心を持って聞いてくれる姿に、こちら元気をもらっているんですよ」とにっこり。「こうした読み聞かせと毎日の朝の読書のおかげで、中洲の子どもはみんな本が大好き。年間平均で一人100冊を超える量を読んでいます」と瀬戸口教頭。本を読むことで、集中力や想像力も高まり、子どもたちの心もぐんぐん成長していることが分かるそうです。
自然を生かした取り組みはほかにもあります。4年生の総合的な学習の時間には、吉田にある「学校林(梅林)」を利用して、樹木の観察から、梅ちぎり、そして梅干し作りまでを体験します。梅干し作りの場面では、地域のお年寄りの力は欠かせません。
「昔のことを習うだけではなく、子どもと大人が知り合い、あいさつを交わす機会作りとしても大切です」と言うのは中洲校区公民館運営審議会委員長の寺原孝夫さん。
地域には、散歩や買い物など普段の生活の中で子どもたちの安全を見守っている人もたくさんいます。そんな大人と子どもが地域の中での交流を深めるためにも、行事には、親子一緒に積極的に参加して、その大切さや意義を考えてほしいと語ります。

