創立138年、昔から児童数が多い大規模校として知られている谷山小学校。一番多いときは3000人を超え、日本一のマンモス校と言われた時代もあったそう。東谷山、西谷山と分離し、現在の児童数は1333人(12月現在)、もちろん今も鹿児島県内で一番大きな小学校です。
古い歴史を誇る同校ですが、「同じく50年以上もの長い間続けられ、大切にしていることがあります」と教えてくれたのは教頭の斉藤康弘さん。それが宮崎県の大淀小学校との文通交流です。5年生同士が学校でのこと、家庭でのことを手紙を通して語り合い、6年生になると修学旅行で相手校を訪れ、初めて対面。学校や市内見学の案内でさらに深く知り合います。鹿児島を紹介するパンフレットも手作りしたり、交歓会を盛り上げたり、文通での交流だけでなく、もてなす気持ちも育むすてきなふれあいです。
もちろん、地域の人たちとのふれあいも盛ん。中でも保護者やPTAのOB約40人で作るボランティアグループ「よみきかせたい」による読み聞かせは、毎回子どもたちが楽しみにしている行事のひとつ。手作りの紙芝居を持参する熱心なお父さんの姿もあるとか。「本を通して心豊かな子どもに育てたい」という思いが伝わる温かい取り組みに、子どもたちもしっかり応え、年々読書量も増えている様子です。
近隣には商業施設も増え、ますます交通量が増加する国道225号や狭い路地、見通しの悪い交差点など同校の児童が通う通学路は決して安全とは言えません。「それなら私たちで!」と校区住民で組織されたのが「谷山小子ども守り隊」です。32の町内会それぞれで、保護者や地域の人々が登下校時に合わせて外に出て、積極的に子どもたちを見守り、声を掛けています。
「次代を担う子どもたちの安全を守り、健全に育むためには家庭、学校、地域が一致協力しなければ」と話すのは校区公民館運営審議会委員長の秋元茂行さん。子どもたちの元気なあいさつが何よりうれしいと目を細めます。あいさつがよくできる、小さい子の世話ができているといった子どもは「ほめほめカード」に記入して届け、学年集会や全体朝会で紹介されるそう。家庭だけでなく、地域一丸となって子どもたちを育んでいる谷山校区です。

