かつて島津公の参勤交代の道筋だったという「みっかんざか」(水上坂)。そこを登りきった高台の一角に武岡小学校はあります。
桜島や錦江湾が一望できるすばらしい眺めと、広い校庭が自慢の同校ですが、それもそのはず昭和59年当時、児童数が2200人を超え、日本一のマンモス校になったこともあるそう。平成元年に武岡台小学校と分かれ、現在は全校児童341人(11月現在)が元気に通っています。
「今年度のキャッチフレーズに〝あいさつとふれあいとボランティアの学校〟を設定しました。これを本校の自慢にしたいと、日々実践しています」と教えてくれたのは末廣純一校長です。
ふれあいと言えば、武岡小には〝異学年交流〟があります。これは、6年と1年、5年と2年、4年と3年のそれぞれが兄弟学級となって、一緒に給食を食べたり、休み時間に遊んだり、お別れ遠足にも手をつないで行くなど、学年を越えた交流をするもの。もちろん地域の皆さんとのふれあいも盛んです。総合的な学習の時間での昔遊びや戦争体験の話、郷土のお菓子作り、そしてもちつき大会やグラウンドゴルフ大会など、学校行事でも校区や町内会それぞれの行事でも、常に子どもたちがさまざまな年齢の人と接することで、社会性やコミュニケーション能力を高める絶好の機会となっています。
「行事のときはもちろん、普段の生活の中でも子どもたちを見守っていますよ」と話すのは校区公民館運営審議委員で、高年部部長の宮田稔さん。決まった場所での見守りだけでなく、ウオーキング、ジョギング、犬の散歩や買い物などの時間も有効に使おうと、外出はできるだけパトロールの帽子をかぶり、子どもたちの登下校時間を中心に行っているのだそう。まさに一丸となった見守りです。「特別なことはしていません。無理をすれば続きませんから」。
そんなときに子どもからもらう〝こんにちは〟〝ありがとうございます〟の声が何よりうれしくて元気が出るとにっこり笑顔の宮田さんです。
「学校としてもとても心強く、ありがたく思っています」と末廣校長。「さらに子どもが地域の中での交流を深めるためにも、行事には、親子一緒に積極的に参加して、その大切さや意義を考えてほしいですね」

