鹿児島中央駅から北に約10km。ゆるやかな傾斜状の台地にひろがる花野光ヶ丘団地の入口、1丁目1番地に花野小学校はあります。昭和46年に千年団地、52年には花野団地(現、花野光ヶ丘団地)の造成が始まり、児童数が急増。当時は伊敷小、川上小へ長い道のりを通う子どもも多く、保護者に待ち望まれて61年、約600人で開校しました。
今年で創立22周年を迎える同校の校区は千年団地(1・2丁目)、花野光ヶ丘団地と、花野、皆房の5つの町内会で形成されています。特にこの花野・皆房地区は平安時代からあったと言われている集落で、古くからの伝統的な行事も多く残されているそう。
「人が少ない町内会では、団地の方から人手を借りることもあります」と話すのは校区公民館運営審議会委員で花野町内会長の中間隆志さんです。中でも棒踊りは4年生以上の子どもたちが大活躍。保存会の大人に1カ月間習い、花野フェスタなどのお祭りで立派に披露しているとか。「伝統行事を通して、地域の中で異世代が交流できるいい機会。花野校区全体の行事となることで、今後も伝承していければ」と中間さん。
「校区のみなさんには、特に子どもたちの安全面で大きな協力をいただいています」と話すのは同校の岩下博成教頭です。バス道路はもとより、近隣の町への抜け道として使われている道などは交通量も多く、青パト、横断歩道に立つ保護者のみなさんが、朝に夕に、子どもたちの安全な登下校を支えているそう。
同校のキャッチフレーズは「花と思いやりのおある学校」。一人一鉢の活動で、学年ごとに選んだ花を育てています。地域でも花壇やプランターで花を楽しむ人も多く、花野町内会では休耕田を利用して菜の花、ヒマワリ、コスモスなど四季折々の花を植えていて、道行く人の癒やしのスポットにもなっているようです。
近くの老人福祉施設を訪ねての交流や、ボランティア活動、地域の清掃やゴミの収集・分別などを通して、思いやりを持って支え合うことを学ぶ子どもたち。住んでいる町に興味を持とうと低学年では「校区探検」も活発に行われています。
子どものころの思い出がつまっている場所が「ふるさと」。まだまだ新しい花野のまちを「ふるさと」にするためにも、地域のつながりを大切にしている花野校区です。

