楽しく参加して生まれる「地域のつながり」を実感
西郷隆盛が書いたとされる「田上小学」の門札や、はいていた袴下が校内に大切に保管されている田上小学校。校区内には「西郷野屋敷跡」もあるなど、西郷さんにゆかりの深い土地柄であることから、「わがまちの自慢は西郷さん!」と、この地域に住む人たちは誇りを持って暮らしています。
校区内の催しの中にも、これに関連した行事も多く、毎回、たくさんの人たちが楽しく参加しているようです。
中でも「西郷どんの遠行」は地域に根付いた行事の一つ。子どもや保護者だけでなく、スポーツ少年団や教職員など、幅広い年齢層の地域住民が参加しています。朝8時に田上小学校を出発し、「武の西郷屋敷跡」「護国神社」「城山山上塁の本営跡」「西郷洞窟」「南洲神社」などを巡って 12時30分の解散まで、高学年児童が交代で旗を持ち、声を掛けて励まし合ったり、楽しく会話をしながら、歩きます。まさに同校区が掲げている「心ひびき合い きずな深まる 田上校区」のスローガンのように、異世代の心が相互に響き合い、絆が深まる活動となっています。
異世代交流と言えば、先日6月3日(日)に開催された「山学校」も見逃せません。一年に1度、校区内の住民が集まって行う「西郷野屋敷跡」の清掃ボランティアのことで、「今年は実に多くの皆さんが集まってくれました」と話すのは中村洋志校長です。
朝から児童や保護者、地域の人たちが集い、まずは草刈りや草むしりなど、それぞれができることを協力し合って進めます。お昼は、これまた校区の女性学級の皆さんが炊き出しで用意してくれた「握りめしとめざし」といった、西郷さんの時代の食事を木漏れ日を浴びながら全員でいただきます。「質素なご飯でも、心地よい汗をかいた後ですから、本当においしかったですよ」
こうした校区の集まりは、どうしても毎回同じ顔ぶれということになりがちですが、田上校区では年々参加者が増えているとか。「参加した人たちが、次回はもっと参加者を増やそう! と知恵を出し合い、楽しいイベントもプラスしていった結果なんです」。今年はみんなで粉をこね、パンを焼いて食べたそう。
「参加者を増やすには、行事内容を絶えず工夫し、学校だよりや口コミでの広報活動を繰り返すことが大切です。異世代が顔見知りになり、交流することでまた、田上校区の絆は一層深まり、地域の力が強まります」
