森博幸市長インタビュー

鹿児島市では、平成19年度の重点的課題の一つとして「次世代育成」を掲げ、次代を担う子どもたちが地域の中で健やかに育まれる環境を整えて、少子化対策にさらに力を入れる、としています。具体的にどんな計画があるのでしょうか。
「子育て支援部」で広げる輪
森博幸市長は、「まずは体制の強化を図りました。本年度から子育て支援をする専門的な組織『子育て支援部』を健康福祉局に設置して、市民みんなで子どもを見守り育む支援の輪をさらに広げていく活動や多様化していく保育ニーズに対応するために、保育サービスの充実や施設整備なども進めます」。
主な事業として、来年4月の開館を目指し、鹿児島市中町に「親子つどいの広場(仮称)」の建設を進めています。「乳幼児を持つお母さんが気軽に集まって、育児の相談ができたり、子育てに関するさまざまな情報を得られる場所として利用してほしいですね。またお母さん同士の交流の場所としてもぜひ活用してください」。ここに集うことで、子育て中のお母さんの不安感を少しでも緩和してもらいたい、と森市長。
さらに「市民みんなで子育てを応援しよう!」という気運を高めるために「にこにこ子育て応援隊」を結成します。この応援隊には、子育てを応援する市民団体を「地域みんなで応援隊」、従業員の子育てを支援する事業者を「職場のパパママ応援隊」、子育て世帯への割引や特典などをしてくれる店舗や施設を「お出かけラク!トク!応援隊」の3つ種類があります。子育て支援部では、この輪を広げるための活動も進めることとしています。
地域で子どもを見守り育む
一方で、「行政だけの力では、支援を求める子育て世帯すべてに対応することはできません」とも。「この応援隊は昔、近所で優しく、厳しく見守ってくれていたおじさん、おばさんの姿と同じです。市民みんなで、この鹿児島の将来を担う子どもたちを育んでいくことが、本当に必要とされています」と森市長。
ご近所と言えば町内会活動ですが、都市化などで、人々の価値観やライフスタイルが多様化する中で、地域での連帯感は、残念ながら希薄に。鹿児島市の町内会加入率は10年前に比べると70・7%から63・4%へと年々低下しているのが現実です。「子育て支援だけでなく、高齢者の手助けをしたり、防犯・防災面でも大きな力になるのが町内会や地域のつながり」と、市では町内会の夏祭りや文化祭などの経費を一部助成したり、防犯灯への補助金交付などの制度も用意しています。
「子育てしやすいまちは、誰もが住みやすいまちでもあるのです。安心して暮らせるまちづくりのために、地域活動への参加をぜひお願いします」と強調します。
鹿児島市長 森 博幸(もり・ひろゆき)さん
昭和24年鹿児島市生まれ。横浜市立大学商学部卒業。昭和49年鹿児島市勤務。財政部長、総務部長、総務局長を経て、平成16年12月に鹿児島市長に就任。趣味は家庭菜園とスポーツ鑑賞。忙しい中にも、時間を見つけて体を動かすこと、愛犬ジュン(メス、9歳)との散歩を健康法としている。好きな言葉は「誠心誠意」「人事を尽くして天命を待つ」

